NrealLight

(3ヶ月前にメモ書きしていた記事です。)

概要

中国のスタートアップNreal(エンリアル)社が開発したMRグラス。

www.nreal.ai

メガネ型、88g、4基のカメラで空間認識、視野角52度(Oculus Quest*1は100度)、解像度1920×1080(非公表数値; Oculus Questは1600x1440)。 SLAM(Simultaneous Localization and Mapping; 自己位置推定と環境地図作成)、平面認識、画像認識を搭載。 現実世界のオブジェクトを解析してCGを現実世界に反映させる高度なMR機能は対応していないらしい。

Snapdragon 855を搭載したAndroidスマートフォンとUSB Type-Cで有線接続して使用。以下は、Snapdragon 855搭載Androidスマートフォン:

アプリケーションは以下が動作可能になる:

主な出来事

時期 出来事
2019年5月 KDDIとの提携を発表
2019年12月9日 KDDIとNreal社はMRグラス「NrealLight」を用いた開発プログラム「EVE2020」を開始
2019年9月 開発者版提供開始(1199ドル)
2020年初旬 一般発売予定(499ドル)

NRSDK 1.0 Beta

Unityのみ対応(いずれは Unreal Engine, Android Native にも対応)

空間コンピューティング(Spatial Computing)

  • 6DoFのトラッキング(6DoF Tracking)
  • 平面認識(Plane Detection)
    • 1.0 Beta では水平のみ
  • 画像認識(Image Tracking)
  • 環境のマッピング
  • 視界内の対象物を分析、認識、理解

レンダリングの最適化(Rendering Optimization)

Multi-modal Interactions

  • Nreal Light Controller (3DoF)
  • Nreal Phone Controller (3DoF)
    • 未サポート

Developer Tools

サードパーティSDK拡張 (3rd Party SDK Extension)

  • センサー(例:RGBカメラ)からデータにアクセスする、など

参考文献

*1:Oculus QuestはVRバイスであり、MRデバイスであるNrealLightとの比較は不適切かもしれませんが、比較的手頃に入手できるデバイスとの比較ということで。私が所持しているというということが一番の理由ですが。