無料のボイスチェンジャーを色々と試した

概要

無料のボイスチェンジャーをいくつか試した結果、VSTHost + RoVee に落ち着きました。OBS Studio と合わせて使うことを前提にしています。

目次

参考情報

解説

まずは参考情報のサイトを参照しつつ、試してみるボイスチェンジャーのソフトウェアをピックアップしました。

今回試したソフトウェアは以下の

試行

恋声

恋声は以前にも別記事で使用しています。2019年現在、最終更新は2018年になっています。

まず、恋声で良いなと思う点です。

  • インストール不要で手軽に使える
  • 男声→女声の初期設定がある
  • 声の高さ(ピッチ)と声の性質(フォルマント)の設定の値の幅が広い
    • 自分の声質(低い声)でも女声っぽくできた

しかし、不満に思う点もあります。

  • 動作が不安定

これが私としては致命的な欠点であり、使用を躊躇する点です。

Gachikoe! Core

2019年現在、絶賛開発中のボイスチェンジャーです。

良いなと思う点は以下です。

  • インストール不要で手軽に使える
  • 設定項目が少なく簡潔
  • 低遅延、高音質らしい
  • 安定して動作する

長時間使用したわけではないので、安定して動作すると言っても恋声と比較しての話です。恋声は短時間の使用でも、動作が不安定になることが頻繁にありました。

恋声に思っていた致命的な欠点は改善されますが、再び致命的な欠点があります。

  • 設定の幅が狭い
    • 自分の声質(低い声)だと女声にはならない

今後に期待のボイスチェンジャーですが、現状では私のニーズを満たすものではありません。低遅延、高音質だとしても、作り出される声がそもそもニーズに満たないと仕方がなく、次へ。

バ美声

2019年現在、こちらも絶賛開発中のボイスチェンジャーです。

良いなと思う点は Gachikoe! Core と同じです。そして、欠点も同じです。Gachikoe! Core とそっくりなコンセプトだと思いました。

こちらも今後に期待のボイスチェンジャーですが、現状では私のニーズを満たすものではなく、次を試すことにしました。

RoVee

2019年現在、最終更新が2013年となっており既に更新が止まっている様子です。他の3つのソフトウェアは単体で動作するソフトウェアでしたが、RoVeeはVSTプラグインとなっており単体では動作しません。OBS StudioにはVSTプラグインによって音声変換を拡張する機能があります。RoVeeをOSB Studioに組み込んでの使用を考えました。

試してみたところ、OSB StudioでマイクのフィルタにRoVeeを表示できましたが、設定を行うウィンドウが表示されません。設定を変更できなければ使い物になりません。調べているとOSB StudioでRoVeeを使っている方もいる様ですが、設定の変更方法までは分かりませんでした。

OSB Studioで直接使うことは断念し、VSTプラグインを組み合わせて音声変換を行うVSTHostを使うことにしました。しかし、VSTHostの公式ダウンロードサイトが表示できません。非公式と思われるサイトは見つかりました。安全性に不安はありますが、下記のサイトからダウンロードできます。

VSTHostでRoVeeを読み込ませることで音声を変換できました。

この組み合わせの良いなと思う点は以下です。

不満に思う点と言えば下記くらい。

VSTHostは今後にメンテナンスされることがなく、使えなくなるかもしれないという不安はあります。その頃には、現在開発中のボイスチェンジャーが機能拡張されていることを祈ります。

まとめ

VSTHostを使えば複数のVSTプラグインを組み合わせて様々な変換を行えます。男声を女声にするだけでなく、複数の声を混ぜたり、エコーをかけたりと組み合わせ次第では無限です。あまり注意していませんでしたが、変換による遅延もそれほど感じませんでした。無料でありながら、安定して動作しつつ、カスタマイズの自由度があり自分の声にも対応できそうだと思います。