組込み総合技術展 - モデルベース開発ツール

本日は組込み総合技術展に行ってました。講演を4つ程聞きつつ、空いた時間に展示会場を散策。備忘録として記します。

講演は、設計・検証ツールトラックの4講演。いずれも、モデルベース開発です。紹介されていたツールをメモ。ソフトウェア開発の視点から。

MetaEdit+

Domain-Specific Modeling のためのツールUMLのような汎用言語ではなくドメインに特化した言語を使用者が定義して使うもの。コード生成が可能です。

Argo Embetics

こちら宮城県の会社さんが開発されているツール。モデルベース開発のためのツールにしては珍しくフリー版が提供されています。講演の内容が分かりやすく、モデリングに必要な要素は何かが整理されている印象がありました。構造化モデルを作ることで、C言語のコード生成が可能です。

BridgePoint

UMLによるモデルベース開発を行えます。1つのモデルから、C言語C++言語、SystemC、HDL(だったっけ?)のコードを生成可能です。

CoFluent Studio

シミュレーションによるアーキテクチャの性能分析が可能なようです。パラメータを選択し、シミュレーション実行すると結果がグラフ表示されたりして、アーキテクチャの検証に使います。

IBM Rational Rhapsody

今回は展示がありませんでしたが、モデルベース開発と言えば Rhapsody が古くからあり、実績も多いのかと思います。ただ、古い分、機能が後付け、後付けで膨らんで、分かりづらくなっている感が否めません。ユーザの希望を取り入れてきた結果なのでしょう。

モデルベース開発と言えば、Matlab / Simulinkデファクトスタンダードです。Matlab / Simulink だけではカバーできない範囲をカバーするツールが有望なのではないかと思ったりします。

個人的には、フリー版をリリースしている日本産ツールの Argo Embetics を応援したいところです。